一般的な職業と比べ転職率が高いと言われている看護師。
常に人材不足で求人が多いため転職も簡単であるという反面、あまりにも転職回数が多いと、それだけで不採用になってしまうことも。転職回数が多いと、本当に不利なのでしょうか。また、転職回数が多くても、転職を成功させる方法はあるのでしょうか。
看護師はなぜ転職を繰り返すのか?
大手転職サイトの調査では、看護師の平均転職回数は2回というデータが報告されています。
しかし、転職経験が全くないという方もいる一方で、転職を何度も繰り返しているという方も少なくありません。看護師はなぜ、他の職業と比べ転職を繰り返す人が多いのでしょうか。まずは看護師の主な転職理由をご紹介します。
看護師の仕事は体力が必要とされます。特に長時間勤務や夜勤を伴う病棟勤務では、体力的にキツいというだけでなく、疾患の発生リスクも高くなるという調査結果も出ています。若いころはこなせていた仕事も、年齢を重ねると難しくなり、日勤のみなどの職場に転職する看護師が増加する傾向にあります。
キャリアアップのため
看護師の資格は一度取ってしまえば、一生活用できるもの。そのため、将来を見据えてステップアップをするために、転職を選択する方もいらっしゃいます。
例えば、より収入やスキルの高い職場を選んだり、認定看護師や専門看護師などの資格を目指したりと、前向きな理由で転職を決断されているようです。
生活環境の変化
女性看護師は、結婚、妊娠、出産、家族の転勤、介護など、男性看護師よりも人生のターニングポイントとなるライフイベントが多く発生します。その際、求人数が豊富だからこそ次の職場探しには困らないという理由で、躊躇(ちゅうちょ)なく退職してしまう方が多いようです。
人間関係の問題
仕事をする上でどうしても発生してしまうのが、職場の人間関係問題です。特に女性が多い職場の場合、人間関係が原因で辞めてしまう人も少なくありません。しかし、実はこのパターンで転職をする人の中には次の就職先でも職場になじめず、転職を繰り返してしまうことも多いのです。
転職回数が多くても転職を成功させるには?
病院の採用担当者への調査によると、20代で2回以上、30代で3回以上、40代で4回以上の転職回数があると、採用に対して消極的になるという結果が出ています。転職回数が多い看護師でも転職を成功させるのには、どのような方法があるのでしょうか。
前向きな理由で、ポジティブな転職に見せる
転職回数が多くても、キャリアアップや生活環境の変化によるものの場合、採用者側としてはあまりネガティブなイメージを持ちません。こういった理由の場合は、正直に伝えても大丈夫です。
一方、年齢や体力の問題、人間関係の問題など、あまり理由として良い情報でない場合はそれらばかりを伝えてしまうとネガティブな印象を持たれてしまいます。その場合は、「より成長できそうな職場への転職がしたい」「経験値を活かした転職がしたい」など、ポジティブな理由に置き換えて伝えるようにすると良いでしょう。
採用先の不安を払拭する
転職回数が多いと、採用者側は「またすぐに辞めてしまうのでは?」という不安を感じてしまいます。転職を希望している理由を前向きに伝えたり、辞めずに長く続けていける理由をきちんと説明したりと、不安を払拭するように努めましょう。逆に、前の職場の不満ばかりを伝えたり、自分ばかりを被害者のように語ったりすると、協調性がなく忍耐力がないというマイナスイメージを与えてしまいますので注意が必要です。
転職先の情報を事前にリサーチしておく
転職に失敗する理由に、転職先が理想と違った、というケースが多く挙げられます。特に求人情報サイトやハローワークなどで募集をしている職場の場合、そもそもの情報と実際の条件が大きく異なっていたというケースも。結果、職場に馴染むことができず更に転職を重ねてしまう方が多くいらっしゃいます。そうならない為にも、事前に転職先のHPを確認したり、実際に足を運んで見学してみたりと、できるだけ相手の病院についてリサーチをしておきましょう。
転職サイトを利用する
転職回数が多くても転職を成功させる最も簡単な方法は、「美容外科求人ガイド」などの転職サイトを利用することです。転職をサポートしてくれるキャリアアドバイザーは、採用先の情報を知り尽くしています。
そのため、事前の情報と実際の条件が違うというミスマッチも発生しにくくなります。それに加え、転職を希望する看護師の話もしっかりと聞き、どうすれば転職を成功させられるかを一緒に考えてくれるため、自分一人で転職活動を行うより内定率もグッと上がります。転職回数をこれ以上増やさないためにも、失敗のない転職ができる転職サイトの利用をおすすめします。
▽参照サイト
看護師の夜勤・交代制勤務に関するデータ
美容外科求人ガイド|公式