美容外科クリニックは一般的な看護師の仕事内容とは大きく違い、接客業などの要素も含まれます。
ここでは美容外科クリニックにおいて、看護師が担当する仕事内容がどのようなものかをご説明します。
受付・電話応対
美容クリニックによっては受付のスタッフを雇わずに、看護師が受付業務を行っているところもあります。受付は来院されるお客様が一番はじめに接する所になるので、印象を左右する、いわば「美容クリニックの顔」にもなる業務と言えます。
また一般の病院とは異なり、美容クリニックに来院される方は「患者」ではなく「お客様」として接するスタンスを取っているところが多く、受付や電話対応などの接客スキルが求められます。
カウンセリング
美容クリニックによって、専門スタッフを常駐させ看護業務とカウンセリング業務を分けている場合と、分けていない場合があります。専門スタッフが常駐していない場合は、看護師がカウンセリングを行う美容クリニックもあります。
カウンセリングは一般診療では問診にあたる部分ですので、お客様の状態や希望なども漏らさず聞き取る必要があります。悩みや施術に対する不安をしっかりと受け止め、お客様が求めているものを明確にするスキルが求められます。
点滴・採血など
美容外科クリニックでは身体に医療行為を施しますので、体温・脈拍・血圧などバイタルチェックは欠かせません。体調によっては点滴や採血、使用する薬剤の変更や施術を中止する必要があります。この業務を怠ると後々大きなトラブルになる可能性があります。
安全な施術を行うために正確なデータを取り、医師に伝達する重要な業務になるので、どの科目においても要求される看護師の基本的なスキルになります。
オペ介助
オペ介助は、美容外科クリニックの看護師業務として大きな割合を占める業務内容と言えます。二重まぶたや鼻を高くするオペ、大掛かりなものになると、全身麻酔をかける豊胸や脂肪吸引など幅広いオペ介助を担当します。
医療器具の滅菌・消毒
医療器具の滅菌・消毒なども看護師が担当する場合があります。医療の現場において衛生管理は非常に重要です。この業務を疎かにすると、院内感染などを引き起こし、取り返しのつかない事態に発展することがあります。
美容外科クリニックは来院される「お客様」の「病気を治す」のではなく「美に導く」ことを目的としています。そのため看護技術はもちろんですが、レベルの高い接客技術も求められます。