「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがある通り、後腐れなく職場を辞められることが望ましいですよね。円満退職をするためには、タイミングの良い挨拶や贈り物が効果的です。今回は職場を円満に退職するための、挨拶の仕方やタイミング、また挨拶に添えたい贈り物についてご紹介します。
退職の挨拶のタイミング
看護師の勤務はシフト制であることが多いので、退職の挨拶をするタイミングが難しいという声をよく耳にします。円満に退職するためには、どのような挨拶をどのタイミングで行えばよいのでしょうか。
挨拶は最後に会う日に
お世話になった方への挨拶は、最後に会う日に行うのがベストです。シフト表を確認して、最後に会える日を事前に確認しておきましょう。その際、人が大勢いる場所でついでのように話をするのではなく、「少しお時間よろしいですか?」と個別で時間を設け、挨拶を行います。
挨拶は「ありがとう」以外の言葉も加えて
これまで一緒に働いてくれたことへの感謝を伝える、退職の挨拶。しかし、「お世話になりました、ありがとうございました」という言葉だけでは、気持ちは伝わりません。相手が先輩なら「たくさんのことが学べました」、後輩なら「成長する姿が見れて嬉しかった」など、一緒に働けて嬉しかったことを合わせて伝えましょう。また、「これからもお元気でお過ごしください」「今後の活躍もお祈りしております」など、相手への気遣いも添えるとベストです。
当日の挨拶は「上から順に」が鉄則
退職当日になったら、立場が上の人から順番に挨拶をしていきます。挨拶を行うタイミングは終業間際ではなく、最も上の立場の人と最初に会った時。すでに退職の意思は伝わっているので、「本日が最終出勤となります。長らくお世話になり、ありがとうございました。最後の時間まで頑張りますので、本日もよろしくお願い致します」等、シンプルな挨拶でかまいません。最も立場が上の人に挨拶が済んだら、次に上の立場の人へ、その次の人へ…と、上から順に挨拶をしていきます。挨拶は仕事中に行うことがほとんどなので、邪魔にならないタイミングを見計らって行いましょう。
退職時に渡したい贈り物とは
退職する際に挨拶と共に添えたいのが、退職の挨拶代わりとなる贈り物です。一体どのようなものが適しているのか、そして何か守るべきマナーはあるのでしょうか。おすすめの品や予算、贈り物の渡し方まで詳しくご紹介します。
退職時の贈り物はズバリ、消え物&プチギフト
感謝の気持ちに華を添えてくれるのが、退職時の贈り物。ふさわしいのはプチギフトです。1人1人に手渡せる上、お返しも必要ない気軽さがプチギフトのよいところ。また、プチギフトにはお菓子や生活消耗品などのいわゆる「消え物」を贈るのがマナー。消え物とは、その名の通り「消えて無くなってしまう」もの。お菓子、お茶、コーヒー、調味料などの食品が定番ですが、日用雑貨でもOKです。
人数別の予算は?
プチギフトは、渡したい人数によって1人あたりの予算を考えます。1人あたりの予算は、
10人未満→300~500円前後
10~20人程度→100~200円程度
20人以上の大人数→3000円前後の全員で使用できるものやお菓子の詰め合わせ
を目安にすると、負担も重すぎず失礼にもあたりません。退職当日までに渡せなかった場合は、感謝のメッセージと名前を添えて、同僚や後輩などに託しておきましょう。
おすすめのプチギフトは?
最近ではプチギフト用に様々なものが販売されています。そんな中で、相手にきちんと喜んでもらえるものを選ぶのも、スマートな退職の秘訣です。食品を送る場合は、下記ポイントを参考に選ぶと良いでしょう。
・日持ちがする
・ポロポロこぼれない
・手が汚れない
・においが強くない
詰め合わせを送る場合は個別包装のものを選んで、分ける手間が必要ないようにするのもマナーです。迷った時は、自分の好きなお菓子やドリンクを買って「私の好きな○○です」と渡します。食品以外を選ぶポイントは、
・大きく趣味が出ていないもの(キャラクターや斬新な柄のものはNG)
・手元に残らないもの
・個性的なにおいがしないもの
無難なのはデパート等で売られているハンドクリームなど、手軽に日用使いできるもの。差し上げるのは同じ職場で働いていた人たちなので、自分がもらったら使いやすい、嬉しいと感じるものを選ぶとよいでしょう。
▽参照サイト
【退職時の挨拶に最適】職場の仲間への感謝がしっかり伝わるお菓子セレクト|ぐるなび |ippin