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看護師のクリニカルラダーの習熟段階(レベル)や評価・目標について

 

看護師の能力開発や評価システムとして、多くの病院が採用しているクリニカルラダー。しかし、実際に働く現場からは、習熟段階や評価・目標がわかりにくいなどという声も、ちらほらあがっているようです。
そもそもクリニカルラダーとは一体どのようなものなのでしょうか。また、レベルや評価・目標はどのように設定されているのでしょうか。詳しくご紹介します。
 

クリニカルラダーとは

看護師の能力判断を行うために考案された、クリニカルラダー。一体どのようなシステムなのでしょうか。また、取り入れることによって、どのような利点があるのでしょうか。まずはクリニカルラダーとは一体何なのか、なぜ日本で導入されたのかについて解説します。
 
そもそもクリニカルラダーって?
クリニカルラダーは、看護理論の世界的権威であるパトリシア・ベナー博士が提唱した、看護師の能力開発や評価を行うシステムのことです。ラダーとは「はしご」を意味し、看護師としての能力を段階的に向上させていくことを目的としています。1ステップずつ到達目標をクリアしていくことで、新人から独り立ち、さらには指導者や管理者までステップアップができるというわけです。
日本では、日本看護協会が2014年に重点事業として標準化を目指し、全国各地の病院でも次々と採用されています。
 
導入された背景と目的は?
2025年、日本は深刻な少子高齢化時代を迎えます。それに伴い、医療現場の再構築が求められるようになってきました。日本看護協会ではその基盤となるのが、全国のあらゆるレベルの病院で活躍できる看護師だとしています。具体的な目標として、

1.看護実践の場や看護師の背景に関わらず、全ての看護師に共通する看護実践能力の指標の開発と支援
2.看護実践能力の適切な評価による担保および保証
3.患者や利用者等への安全で安心な看護ケアの提供


の3つが挙げられています。
 

クリニカルラダーの習熟段階と、評価・目標

クリニカルラダーは各クリニックが制定しているものもありますが、日本看護協会が推奨するJNAラダーを採用している院が多いようです。このJNAラダーを基準として、習熟段階と評価・目標について、詳しく確認していきましょう。
 
習得レベルは5段階
日本看護協会が制定したクリニカルラダーにおける習得段階は、5つのレベルに分かれています。それぞれのレベルには、以下のような定義が設けられています。
レベル1:基本的な看護手順に従い、必要の応じ助言を得て看護を実践する
レベル2:標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する
レベル3:ケアの受け手に合う個別的な看護を実践する
レベル4:幅白い視野で予測的判断をもち看護を実践する
レベル5:より複雑な状況において、ケアの受け手にとって最適な手段を選択しQOLを高めるための看護を実践する
 
クリニカルラダーの目標
クリニカルラダーの目標は4つの柱で成り立っており、レベルによってそれぞれ到達目標が定められています。それぞれをまとめた表が、日本看護協会のHPで公開されていますので、それぞれ確認してみましょう。

クリニカルラダーによる評価方法は?
クリニカルラダーによる評価は、上記の目標を達成できているかどうかで判断します。各レベルに応じて、目標にどの程度達成しているかを、学校の成績のように定期的に評価します。
またクリニカルラダーは、人事や院長などによる他者評価のみではなく、自己評価も行えることが特徴です。自身の達成度を判断するとともに、他者評価との差を確認することで、さらなる看護能力の向上や成長に役立てることができるのです。

▽参照サイト
(参考:看護師のクリニカルラダーの開発について
(参考:「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」活用の推進
(参考:「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」活用のための手引き

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