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皮膚科と美容皮膚科の違い

 皮膚科から美容に特化した治療を行う診療科目として派生し生まれたのが美容皮膚科です。
では、皮膚科と美容皮膚科の具体的な違いはどういったものなのでしょうか。 

施術内容や保険適用の違いについてご案内します。

施術内容の違い

皮膚科は疾患や炎症など皮膚の異常に対して外用薬や内服薬で治療することが主となります。また、皮膚に腫瘍などがある際は外科的手術によって摘出・切除などを行います。

一方、美容皮膚科は、メスを使った手術はほぼ行われません。美容皮膚科では「切る」よりも美容成分などを「注入する」、または皮膚そのものに刺激を与えて自然治癒力を引き出すような施術が主となります。

美容皮膚科は、傷跡をつけることを最小限にし、美しい仕上がりを目指した施術を行います。

保険適用について

医療における保険適用とは、基本的に疾患や損傷によって身体的機能に支障が出た場合の治療に適用されます。保険適用の医療行為には診療報酬点数が設けられており、どこの病院やクリニックでも各人が加入する健康保険の負担割合によって一律に決められています。

しかし、美容皮膚科を含めた美容系科目は健常な状態に対して美容的観点から改善を図っていくため、ほぼ全ての施術が保険適用から除外されています。(皮膚科学における再生機能を利用した療法には保険適用の治療もあります)

 保険適用外の施術はクリニックが自由に料金を設定できます。また、患者の全額負担ですので、支払い額が高くなり、場合によっては数百万を超えることもあります。

治療後の仕上がり

皮膚科は美容的な観点ではなく、機能回復を治療目的としています。そのため、仕上がりの美しさはあまり考慮されず、除去・回復することに重点が置かれます。

 美容皮膚科では仕上がりの美しさを求めるため、治療後の肌状態を第一に考えた施術が行われます。「腫瘍が取れた」「症状がよくなった」だけではなく「つるつるになった」「ハリが戻った」などの効果が期待できます。

また、シミやシワは疾患ではないため皮膚科では治療を行いませんが、美容皮膚科では治療が可能です。

脱毛や薄毛対策も対応

多くの皮膚科ではレーザー脱毛や薄毛治療を行っておりません。

 美容皮膚科では、ムダ毛や毛髪は皮膚に深く関連するものと位置づけ、改善のための施術を積極的に行っています。ムダ毛や薄毛に関する悩みは深刻であり、症状を改善することで美容的な観点だけでなく、精神的なダメージを軽減することが可能だと考えています。

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