ファッション性が高いから、かっこいいから、カップルで記念に、などという理由で、気軽に入れてしまったタトゥー。
特にワンポイントなら安価で手軽ということもあり、深く考えずノリで入れてしまう人も。
そんなタトゥーを、就職や結婚、子どもの誕生や成長など、人生のターニングポイントで「消したい…」と考える人も多いようです。
しかし、タトゥーは入れるのは簡単なのに、消すのはとても難しいのです。
まずはタトゥーの仕組みを知ろう。
皮膚は上から順に、薄い表皮層、肌のターンオーバーが行われる基底層、分厚い真皮層となっています。
皮膚が生まれ変わらない真皮層の部分に傷がつくと、傷跡が残ります。
タトゥーはこの肌の構造を利用して、ターンオーバーで皮膚が入れ替わらない真皮層の部分に傷をつけて、色素を入れるのです。
タトゥーを消す治療法
タトゥーを消す方法には、大きく分けて4つの方法があります。それぞれ確認してみましょう。
●レーザー除去
タトゥー部分にレーザーをあて、熱でタトゥーの色素を燃焼させ、染料を粉砕するという方法です。
比較的安価で施術ができ、タトゥー治療としては一般的です。しかし、効果があるタトゥーの種類が限定される上、即効性がなく、何度も施術を受けなければなりません。
また、熱で染料を破壊するという仕組みから、痛みが強く、傷も残りやすいと言われています。
●切除法
タトゥーが入っている部分の皮膚を切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせる方法です。
縫合部に傷は残りますが、怪我や事故の傷跡に見えます。
麻酔下で手術が行われるため、痛みを感じないまま手術が受けられます。
タトゥーの両端を縫合するので、小さな範囲のタトゥーに効果的です。小さなものなら、一度の手術で終わるのも特徴です。
大きなタトゥーの場合、分割切除という方法を勧められることもあります。
しかし、手術の度に皮膚は固くなって引きつれが強くなるため、後遺症や大きな傷が残る場合があり、推奨しない医師も多いようです。
●剥削法
タトゥーが入った部分の皮膚を削り取る治療法です。
大きさに限度がありますが、一度でタトゥーを取ることができます。
切り取った後の肌はジュクジュク状態になり、3ヵ月から半年で皮膚が再生します。再生した施術部分は、ヤケドのような跡が残ります。
比較的傷跡が目立ちにくく、タトゥー治療に最も有効だと言われていますが、皮膚を削る時にミクロ単位での調整が必要なため、医師の腕に大きく左右される手術です。
技術力の高いクリニックでは、極限まで削った後で、薄くなった残りの部分をレーザーで取り除く、という併用手術も行われています。
●植皮術
タトゥーの入った部分に、健康な部分から採取した皮膚を被せる治療法です。
ヤケドの治療にも用いられており、大きなタトゥーでも施術することができます。
タトゥー以外の健康な皮膚にもダメージを与えなくてはならず、移植された皮膚と元の皮膚が生着しない場合もあります。
生着性を高めるためにメッシュ状に加工して貼り付けることがありますが、皮膚がウロコ状になり、見た目が美しくありません。
また、元の肌との間に境界線が生じ、傷跡がかなり目立ちます。
タトゥーを消すのは、時間も費用もかかります!
真皮層に色素を入れるタトゥー。細胞が生まれ変わらない皮膚のため、一度入れてしまったタトゥーは、簡単には消せません。
入れる時は時間もかからず低価格ですが、除去するためには時間も費用も多くかかってしまうのです。
また、神経が通っている部分に施術する為、医師の腕はとても重要です。
場合によっては後遺症が残ってしまうことも。
信用できるクリニックを選ぶことが、とても大切です。
●タトゥーの除去については下記のサイトも参考になります。
◆イセアクリニック
http://www.tattoo-kesu.info/
◆新宿中央クリニック
http://www.tattoo-tokyoclinic.com/