社会には大小それぞれの組織があります。チームで何かを成し遂げる時には、必ずリーダーシップをとる人が必要になります。看護師の仕事には、そんなリーダーシップが必要なのでしょうか。また、リーダーを目指すにはどのような勉強が必要なのでしょうか。
看護師にもリーダーシップは必要?
看護師の中にも、経営に関わる看護部長や現場で指揮を執る看護師長など、リーダーと呼ばれる立場の人がたくさんいますよね。日々の業務において、そのような立場の人だけがリーダーシップを発揮していればよいのでしょうか。また、優れたリーダーシップにはどんな特徴があるのでしょうか。
リーダーシップはみんなに必要?
リーダーといえば、看護師長や主任のことを思い浮かべるかと思います。しかし、すべての業務を、トップリーダーが把握しているだけでは、日々の業務は動きません。数人の看護師で同じ仕事をする時には、その中でもリーダーシップを執る人が必要になってきます。つまり、リーダーシップは、限られた責任者だけでなく、誰にでも必要なスキルなのです。
看護師における5つの優れたリーダーシップ
それでは、看護師に必要なリーダーシップスキルは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
1 目標・ビジョンの明確化
業務は、ある1つの目標に向かって進めていくものです。目標が定まらなければ、道筋をつけることができません。そのため、最初にリーダーに求められるのは、目標を明確にすることです。
2 コミュニケーション力
共に行う相手とコミュニケーションをとって、手段を説明・相談していきます。複数いる場合は大きくシンプルに、個別ととる時は細かく丁寧に行うのがポイントです。
3 管理能力
物事を円滑に進めるためには、管理能力が必要です。それぞれが別のことをしていても、全員が正しいプロセスを踏んで、同じ方向に進んでいるかを把握・管理して、目標にきちんと進んでいるかを確認します。
4 ブレのないポジショニング
人にはそれぞれの考え方があり、全員が同じ方向を向くのは難しいものです。しかし、リーダーがブレずに正面を向いて率いれば、まっすぐ進むことができます。
5 長所を生かし、短所を補う
人はみな、長所も短所も持っています。リーダーに必要なのは、自分も含めたメンバーの長所を生かし、逆に短所は補っていくことです。いいことは積極的に褒め、できないことは責めずにフォローしあいましょう。
自分にもなれる?リーダーのお仕事
リーダーシップのことがわかったところで、希望すれば誰でもリーダー的な立場になれるのでしょうか。また、美容外科の管理職にはどんな立場の人がいるのでしょうか。業界大手の湘南美容クリニックを例に、ご紹介します。
主任・副主任
看護師、カウンセラーなど、各仕事に設けられた役職です。それぞれのスタッフの教育や管理、店舗の売上げや来院者のフォローなど、各クリニックの発展や成長に関わる役職です。
エリアマネージャー
複数のクリニックを統括する、キャリアのトップです。主任の教育や人事の調整、各院間やマーケッターとの連携など、グループの成長を担う役職です。
美容外科は、大病院よりも出世のチャンスあり!
大学病院や総合病院などの場合、多くが年功序列で役職が決まります。一方、大手美容外科の中には、やる気や実力次第で若くてもリーダーにチャレンジする機会が与えられます。例としてあげた湘南美容クリニックは世スピードが早く、入社わずか2年で主任に昇格した看護師さんもいます。リーダーとして挑戦してみたい人、キャリアアップを目指す人は、そういったやる気などを認めてくれる美容外科を探してみるとよいでしょう。
リーダーシップを得るための勉強法
リーダーのお仕事を見て、なってみたい!と思った方。リーダーシップは努力すれば、身につけることができます。リーダーシップを身につけるための、簡単な勉強方法をご案内します。
優れたリーダーが書いた本を読む
世界には優れたリーダーが大勢います。そして、そのような本は数多くベストセラーになっています。まずは気になった本を数冊、手に取ってみましょう。何冊か読んでいるうちに、自分が共感できる人が出て来るはずです。その人をお手本に定めましょう。
自分に足りないスキルを身につける
お手本に定めた人ができたら、まずはその人のスキルをできるだけ多く発見します。次に、それと比べて今の自分に足りないスキルは何かを確認します。できていないことがわかれば、あとはそのスキルを身につけるようにしていくだけです。
広い視野を持つ
優れたリーダーは、自分が関わっている仕事以外のことにも高い関心を持っている人が多いようです。看護師としての仕事だけでなく、絵画や芸術、音楽や言語など、幅広い世界にも目を向けて、一つでも多くの引き出しを手に入れましょう。