女性なら誰でも、常に美しくありたいと思うもの。特に美容医療に興味のある女性なら、美容に対して貪欲な人も多いのではないでしょうか。しかし、看護師という職業では、自分の好きなように、自由にスタイリングをしてもいい…というわけにはいきません。そこには、一定の約束事が存在するのです。今回は、看護師が知っておくべき髪型・メイク・ネイルなどの身だしなみについて、詳しくご紹介します。
「白衣の天使」にふさわしい身だしなみとは
看護師は昔から「白衣の天使」と称されてきました。ファッションが自由になってきた昨今でも、そのイメージは変わっていません。それは、これまでの看護師たちが、清潔感あるきちんとした身だしなみを守ってきたおかげでもあります。看護師はどのような身だしなみがふさわしいのでしょうか。まずは基本である、髪型、メイク、ネイルの3つから確認してみましょう。
髪型
看護師に必要とされるのは、清潔感があって落ち着いた雰囲気です。そのため、髪の色は、黒かダークブラウンが好ましいとされています。髪が短い人は、耳にかけたりピンでとめたりして、顔にかからないようにしましょう。肩につくほど長い人は、後ろで束ねて落ちてこないようにまとめます。その際の髪留めも、華美なものはNG。髪の色に近い黒や茶色のゴムや、落ち着いた色のバレッタを使用しましょう。また、前髪が長いと、重く暗い雰囲気になってしまいます。逆におでこを出していると、明るく活発な雰囲気が感じられます。
どのような場合も、奇抜だったり派手すぎたりするスタイルは控えましょう。
メイク
清潔さを求められる医療現場では、濃いメイクはタブーです。ナチュラルメイクを基本に、華美にならないように気をつけます。それぞれポイントを確認してみましょう。
ファンデーション:厚塗りを避け、薄付きを意識します。肌に自信のない人は、カバー力のある下地のみをつけて、おしろいを薄くつけるとカンタンにナチュラルな肌が作れます。
口紅:赤などの濃い色、ツヤツヤと光るグロスなどはNG。薄いピンクやベージュ、落ち着いた赤などがよいでしょう。また、逆に血色が悪く見える色も避けましょう。
アイメイク:目をきれいにみせる、という目的よりも、目元を優しくする、明るくする、というメイクをしましょう。アイメイクは濃いメイクという印象を与えやすい場所。元々目元が派手な人は、アイメイク自体を避けるのもおすすめです。
眉:不自然に細い眉や、手入れを全くしていない眉は、清潔感がありません。自然な状態に見える、程よい太さと濃さを目指しましょう。
また、目元のくまや肌のくすみなどは、疲労感を感じさせるなど、ケアしないとかえってマイナスイメージに。カバー機能を持つファンデーションやコンシーラーを使って、上手にカバーしましょう。
ネイル
手は、患者に最も触れる機会の多いパーツ。そのため、爪の手入れは大切です。長い爪はもちろんNG。相手を傷つけるだけでなく、根本から折れて自分自身の傷になる可能性もあります。衛生的にも見た目的にも良くないので、短く切りそろえておきましょう。
また、華美なマニキュアやネイルアートも厳禁です。きれいに磨いたり、透明なマニキュアを塗ったりする程度にしておきましょう。爪が弱い人は、クリアなジェルネイルで補強するのもおすすめです。
他にも気を付けたい、看護師の身だしなみ
見た目がナチュラルになったら、次は清潔感のある身だしなみについて確認しましょう。看護師として気を付けたい、2つのポイントをご紹介します。
制服も清潔に
看護師として支給される制服は、白やピンクなどがほとんど。どちらも清潔感がある一方で、汚れが目立ってしまう色ですよね。こまめなクリーニングで、常にきれいな状態が保てるようにしておきましょう。
また、ほつれ、破れ、ボタンが取れていないかなど、小さなほころびを見逃さないのも大切です。しわが出てきたらアイロンをかけるなど、日ごろのケアも大切です。
その他、気を付けることは?
仕事中、アクセサリーはすべてNGです。ピアスやイヤリング、ネックレスやブレスレットは、すべてはずしましょう。職場によっては、結婚指輪のみ認めているというところもあります。職場の規定に従いましょう。腕時計についても、職場によって規定が異なります。水仕事も多いので、高価なものは避け、シンプルなデザインのものを選ぶのがおすすめです。
また、看護師は香りにも気を付ける必要があります。患者によっては、強い香りによって、体調や気分が悪くなる人もいます。香水や制汗剤はもちろん、ハンドクリームや柔軟剤の香りにも細心の注意を払いましょう。
▽参照サイト
(参考:実習マナー&コミュニケーション講座)