1年目の新人からすると、新人指導を行う看護師は、美容クリニックのいろはを教えてくれる先輩であり、目標とされる存在です。
今回は、美容外科/美容皮膚科の看護師の新人指導についての悩みと、新人とのコミュニケーションを円滑に進めていくコツについてご紹介します。
美容外科、美容皮膚科の看護師が抱える悩み
新人指導をする看護師が抱える悩みの原因として、新人とのコミュニーション不足が挙げられることが多いです。
「慣れていない処置やケアを行うときは、事前に報告するように」と指導したが、報告されなかった。その結果、ミスに繋がってしまった。しかし、叱ると嫌な顔をされる、といった悩みも良く聞きます。
そして、指導者側が忙しいと、新人の業務内容をすべて把握することは難しく、どこで何をしているのか、どこまで習得しているのかが分からなくなってしまいます。
それを改善するには、新人とコニュニケーションをしっかりとり、状況を把握し、業務のやり方を一緒に見直していく必要があります。
新人とのコミュニケーションのコツ
先入観にとらわれたままだと、新人からどんな話をされても、途中で口を挟んでしまうことがあります。
話の腰を折ってしまうと、新人は「相談してもすぐに否定されて、話を聴いてもらえない」と感じ、相談がしにくくなります。その結果、モチベーションそのものが下がってしまい、悪循環に繋がります。
そうならないよう、下記の点に気をつけて対応することが大切です。
1.話を最後まで聞く
2.話を聞く時間をつくる
3. 目を見て話す
4. 話し終わった後、すぐに否定しない
1.話を最後まで聞く
まず、新人が何を言いたいのか、何を伝えたいのかを知ることが重要です。話を最後まで聞くことで、新人が何に困っていて、何が足りていないのかを判断することができます。また、じっくりと話を聞き、的確なアドバイスをすることで、新人からの信頼にも繋がります。
2.話を聞く時間をつくる
業務が忙しく、すぐに話を聞くことができないこともあると思います。その場合は、「今は話が聞けないが、○時からなら時間の調整ができそう」など話を聞ける時間を相手に伝え、別途に時間をとるようにしましょう。
そうすることで、話しやすい環境ができ、新人も安心して話をすることができます。
3. 目を見て話す
会話の際に、相手の目を見て話すことは非常に重要です。また、目線だけでなく、身体ごと相手の方を向いて話すとより良いでしょう。
じっと見つめられるのが苦手な人や、緊張してしまう人もいるので、眉間のあたりを見ながら話すなど、定期的に目線を逸らしてあげる必要もあります。
また話を聞く際は、頷いたり、相槌を打ったりと「聞く姿勢」を示すと良いでしょう。しかし、過度にやると不自然なので、相手の感情を表現している言葉を繰り返すなど、他の方法で示すのも良いです。
4. 話し終わった後、すぐに否定しない
話を最後まで聞いた後、すぐに否定的な言葉から発言することは控えましょう。「なるほどね、ここの部分をもう少し聞かせて」など、新人の話を受け止め、考えが間違っている場合はそれを自発的に気付かせるよう導くことを意識すると良いでしょう。
新人の話をしっかり聞き、信頼関係を作って、新人指導をしていきましょう。