美容クリニックには、通常の病院ではあまり見かけない、カウンセリングを専用に行うカウンセラーという仕事があります。実際に臨床に伴う看護師さんとカウンセラーの連携は、美容クリニックにおいてとても重要なもの。では、カウンセラーとはそもそもどんな仕事なのでしょうか。そして、看護師との連携では、どんなことに注意していけばよいのでしょうか。
カウンセラーの仕事
美容クリニックならではの「カウンセラー」という職種。何となくカウンセリングをする人かな? というイメージの名前ですよね。でも、カウンセラーの仕事は、お客様のカウンセリングだけではないのです。まずは、カウンセラーの仕事内容を確認してみましょう。
お客様と最初に接する、クリニックの「顔」
カウンセラーの仕事の一つに、美容クリニックでの受付業務があります。とは言っても、ただ訪れたお客様にカルテを書いてもらい、施術の申し込みを受け付けるだけではありません。電話受付や予約の確認、来院したお客様の対応、カルテの作成、そしてどんな悩みを持って来院したのか話を聞き、時にはクレームの対応まで行います。いわば美容クリニックとお客様をつなぐ「顔」ともいえる存在なのです。
カウンセラーの役割
カウンセラーの主な仕事は、その名の通り、カウンセリングを行うことです。初めてクリニックを訪れたお客様は、不安でいっぱいです。そして、様々な悩みや希望を持って訪れています。そんなお客様から、一体どんな悩みを持って来院したのか、どんな施術を望んでいるのかをていねいに聞き出し、それに従ったアドバイスを行うのです。さらに、聞き出した話から、どんな施術を行うのかをお客様に提案し、契約をしてもらうのもカウンセラーの仕事です。お客様が納得して契約をしてくれたら、お客様の希望を実際に施術する医師や看護師に伝えるのも、カウンセラーの大切な役割と言えるでしょう。
カウンセラーとの連携
カウンセラーの重要性が理解できたところで、美容リニックにおける看護師との関係について確認してみましょう。看護師とは、どのような連携が必要なのでしょうか。また、それによってどんなメリットがあるのでしょうか。
看護師とカウンセラーのチームワークが、クリニックの良し悪しを決める!
エステサロンに近い存在の美容クリニック。通常の病院と違い、技術力の高さだけで評価が決まるのではありません。評価の中には、「接客」が必ず関わってきます。接客で高い評価を得ている美容クリニックは、看護師とカウンセラーのチームワークがいい場合が多いのです。例えば、静かな環境が好きなお客様と、おしゃべりをしていた方が落ち着くお客様では、施術中の対応も全く異なるものになりますよね。そんなお客様の性質をカウンセラーと看護師が共有することで、接客に対する満足度も上がります。
「ホウ・レン・ソウ」が基本
社会人の基礎と言われる、ホウ・レン・ソウ。つまり、報告・連絡・相談。これが、看護師とカウンセラーとの間では、さらに重要なものになります。たとえば、カウンセラーがあらかじめお客様から「痛みに弱いんです」という話を聞いていると、看護師が「痛みがあったら、ガマンしないで教えてくださいね」と言うだけで、患者様は安心して施術を受けられますよね。これが、カウンセラーと看護師との連携が悪いと、お客様は痛みを我慢し、結果、辛い思いしか残らず、満足度も下がってしまうでしょう。
また、簡単な連絡ミスなら「申し訳ありません」で済むこともあります。しかし、医療機関でもある美容クリニックにおいては、過去の病歴やアレルギーの有無など、伝達ミスでは済まないことも多々あります。カウンセラーと看護師のこまやかな連携があれば、医療ミスを少なくすることもできるのです。
美容クリニックは、お客様からの信用なくしては成り立ちません。看護師とカウンセラーの連携がうまくできていると、より快適で評判のよい美容クリニックになっていくのです。
参考サイト▽
(参考:現役看護師が語るクリニックの仕事内容と魅力|美容整形外科・美容皮膚科求人の探し方)
(参考:聖心美容クリニック|看護師・受付カウンセラー・リクルートサイト)