美容クリニックで働いていると、相手に期待していたことができていなかったり、欲しい答えが返ってこなかったりで、相手に対してイライラしてしまうことがあります。そんな人間関係でストレスをためないためには、どうしたらよいのでしょうか。今回は「他人に期待しない仕事術」についてご案内します。
相手に期待しすぎ?
相手にイライラする時、その腹立たしい気持ちを振り返ってみると、実は相手に対する期待が裏切られたということが多くないですか? その気持ちがストレスになると、相手に対してモヤモヤしたり、仕事に対する意欲がなえてしまったりということも。そんな時は、どうすればいいのでしょうか。
ストレスの原因は、相手への期待かも……
仕事の上で、相手に対してがっかりしたりイライラしたりしている時のことを振り返ってみてください。
例えば、
①成果をあげたのに、上司からほめてもらえなかった時。
②忙しそうな同僚の仕事を手伝ったのに、お礼の一言もなかった時。
③仕事を任せていた後輩が、期日までに仕事を終わらせていなかった時。
誰しもが、こういったシチュエーションを経験したことがあるのではないでしょうか。
そして、こういう時は、
①上司に
②同僚に
③後輩に
がっかりしたり、イライラしたりして、ストレスをためてしまいますよね。これらのストレスの原因は一体何なのでしょうか。
①上司がほめてくれなかった→上司にほめてもらえると期待していた。
②お礼の一言もなかった→同僚に感謝してもらえると期待していた。
③期日まで仕事を完成させられなかった→後輩が終わらせられると期待していた。
これらはすべて、相手への期待があって、その期待が裏切られたから起こるストレスなのです。
期待しないとどうなるの?
では、上記のような例の時、期待をしていなかったら、どういう結果になったのでしょうか。
期待をしていなかったのですから、相手かどのような反応に出ようと、がっかりしたり、イライラしたりという、ストレスを感じることはありません。また、期待していなかったのに、
①上司に成果を褒めてもらえた
②同僚に感謝された
③後輩の成長が見られた
という結果があると、期待していなかった分、さらに嬉しく感じますよね。そうなるとイライラすることもありませんし、仕事に対してやる気も出ます。つまり、相手に期待をしなかったことで、相手がどんな反応をしても、マイナスになることはなく、むしろプラスになる可能性の方が高い、というわけです。
「期待しない」を上手に使おう
人は何かに期待して、それがかなわないと、残念な気持ちになったり腹が立ったりします。でも、期待をせずに対応すれば、かえって仕事がうまくいくこともあります。では、相手に「期待しない」で仕事をするためには、具体的にどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
他人は他人であることを意識する
どんなに相手に期待をしても、相手はあくまで他人です。
自分と他人は、これまでの人生経験、考え方、認識、価値観など、様々なものが異なります。
よって、こうして欲しい、こうなって欲しいとどんなに念じても、他人である以上は、自分の思い通りには動いてくれないということをしっかりと意識しておくことが大切です。
自分をベースに考えない
人が誰かに期待をする時、そのベースは自分です。
たとえば、あなたが100%できることも、相手は全力で取り組んでも50%しかできないこともあります。
そんな時、自分をベースにして相手に期待をすると、「なぜこんなこともできないのか!」と怒りや不満を感じてしまいますよね。
しかし、そのベースを自分ではなく相手に置きかえるとどうでしょうか。相手は全力で取り組んでいるのですから、出来なかったことに対しては「残念だったね」と思い、しかし全力で取り組んだことに対しては「がんばったね!」と褒めたくなりますよね。そうなると、出来なかったというマイナスのことだけでなく、がんばったというプラスのことも生じるというわけです。
期待しないことは相手を信頼すること
他人は他人であること、自分をベースに考えないこと。この2つを心に置いておくと、「思い通りにならないことが当たり前」と思えますよね。こう考えると、様々なことが楽になります。
過度な期待をしなくなれば、相手からの反応が悪くてもがっかりしなくて済み、相手が失敗しても許せるようになります。そうなれば、相手との人間関係にストレスを感じることもなくなり、結果、仕事もうまくいくのではないでしょうか。期待しないなんて冷たいかも……と感じるかもしれませんが、それは「期待しなかった」のではなく「相手を信頼した」ということなのです。
▽参考サイト
(参考:HIT OFURI|「他人に期待しない」期待しない生き方・考え方のススメ)