転職活動の際、必ず必要になるのが面接です。そして、面接の際に必要となるのが、自己紹介です。自己紹介を求められる場合、転職の合否はこの自己紹介が大きく左右します。今回は、美容クリニックで人事担当者が採用したくなる、自己紹介の方法をご紹介します。
自己紹介は準備がすべて
いざ面接に臨んだ時、志望動機と自己PRに並んで必要なのが、自己紹介です。就活やアルバイト面接の時に、突然「自己紹介をしてください」と言われて、頭が真っ白になったこと、ありませんか。準備をしていないと、何をどう、どのくらいの時間話していいか、わからないですよね。自己紹介で事前に話すことを準備しておくと、落ち着いて面接に挑めます。
自己紹介は、最大限自己アピールできる場
面接は、始終相手のペースで行われます。「これまでにどんな経歴がありますか」「なぜ前職を離職したのですか」「なぜ当院を志望したのですか」など、相手の質問を受けてそれに答えるのが、ほとんど。しかし、自己紹介は、すべてをゆだねられる唯一の場でもあります。ここで自分の良さをしっかりとアピールできるかが、採用のターニングポイントでもあるのです。
理想は1分間!短く簡潔に
よく転職指南書では、3分から5分程という時間の目安が書かれています。しかし、3分も自己紹介をされてしまうと、面接官は何に焦点を当てて質問したらいいか、また何について確認したらいいかがわからなくなってしまいます。自己紹介はスピーチではありません。自分の性格や趣味などは割愛し、仕事のことのみを端的に伝えましょう。ポイントは、相手が質問したくなるくらいの量を心掛けることです。
短編小説を書く気分で、起承転結を大切に
自己紹介は、短編小説を書くつもりで行うとうまくいきます。
- 前書き:まずは面接官に挨拶をし、名前を告げます。
- 起:自分の職歴について話します。どんな病院で、どんな科にいたかを並べていきます。
- 承:起で話した職歴で経験したことを話します。複数の病院に勤務した人でも、間に挟むよりもまとめてこんなことを経験しましたという方が、相手に伝わりやすくなります。加えて、自分はこんなことができますよという、自己PRも兼ねましょう。
- 転:転職する動機について話します。注意すべきは、マイナスになることをそのまま話さないこと。人間関係が嫌になった時は「新しい環境で新しい仕事に挑戦してみたくなったから」、夜勤や不定期な勤務が辛くなった時は「メリハリのある仕事をして、もっと自分を磨きたいから」など、プラスに言い換えるのがポイントです。
- 結:転職した後のことを話します。志望動機や、就職したらどんなことをしたいか、自分がどんな風に働きたいかを伝えます。
- 結び:締めの挨拶として、面接を受けさせてもらえたことに感謝の気持ちを伝えます。
自己紹介で注意すること
自己紹介の準備方法がわかったところで、今度は自己紹介をする際に注意すべきことをご紹介します。
自分を盛りすぎない
面接の際は、自分をよく見てもらいたいという気持ちが働き、つい自分のことを大きく話してしまいがちです。しかし、面接時に嘘をつくと、いいことは一つもありません。ベテランの面接官は、嘘はすぐに見抜きます。また、もしそのまま就職ができたとしても、期待値が大きくのしかかり、結果として居辛くなってしまいます。自己紹介は、ありのままの自分を知ってもらうためのもの。話を盛りすぎず、本当のことだけを話しましょう。
適度に面接官の目を見る
誰かと話しをする時もそうですが、自己紹介をする時は、相手の目を見ましょう。複数の面接官がいる時は、一人にだけ話さず、順番にかつ均等に目線を合わせながら話しをします。ただし、相手が一人の時は、じっと見つめすぎないのも大切です。適度に外しながら話しをしましょう。
明るくはきはきと話すことを心掛ける
美容クリニックでは、接客のスキルも必要とします。面接の時に、小さな声でモゴモゴと自己紹介されたのでは、どんなにすばらしい経歴でも採用したいとは思わないですよね。話しがヘタでも、明るくはきはきと話しをすることによって、より魅力的な人材であると感じてもらえます。ただし、早口になりすぎるのは禁物です。適度なスピートで、元気に話しましょう。